30過ぎたからなんだ!パパバイヤーがオススメする大人系再構築アイテム5選‼︎

はじめに 30歳過ぎたらオシャレは悪ですか⁉︎

出典:https://www.pakutaso.com

走る鉄の箱の中にはヨレヨレに黒光りしたスーツを着るサラリーマンの姿。
疲れた表情がより一層満員の箱の中を辛気臭くし、帰ってからの楽しみは子供の寝顔と晩酌だけ。
そんな電車の中にトレンド感満載のイケてる格好をした若者が一人。
ほら、そこの貴方!今、若い奴はオシャレも楽しんでキラキラしてて良いな〜って思いませんでしたか?

もうおじさんだからオシャレな服も気負いするし、子供と遊んだらどうせ汚れるから適当なもので良いや〜って思っていませんか?
「30歳過ぎてるし…」「トレンドなんて分からないし」「流行は若者の特権でしょ」ってファッションを楽しむ事を忘れていませんか?

否!!そんな事はありません!
年齢いったら年相応の服装をするのがセオリーなんて誰が決めたのでしょう。
勝手にそう思い込んでしまっているだけかもしれません。

現にネットや雑誌のスナップなどで見受けられる海外の多くの男性達は、30歳だろうと50歳だろうと個性を大事にしながらトレンド感も要所で上手に取り入れてファッションを楽しんでいます。
では、何故日本の男性は年齢を重ねるとファッション奥手になってしまうのでしょうか。
理由は先程例に挙げた考え方です!

「30歳過ぎてるし…」だからどうした!

30歳のオシャレ男子は絶滅危惧種ではありません!
探せばいっぱい居ますし、その線引きをしてしまっているのは他でもない貴方自身です!
「トレンドが分からない」だったら学んでしまいましょう!
知ってしまえば怖くありませんし、この文はそんな貴方の為にこそあります!

「流行は若者の特権でしょ」何を仰いますか!
若者達には出せない大人の男の魅力が存分に発揮できる年齢ではないですか!
そこにトレンドを組み合わせれば最強です!
さあ、これを読んで明日から「パパカッコ良い!」を手に入れちゃいましょう!

1 バイバイ、ベーシック!旬なキーワードは「再構築」

とはいえ、「じゃあトレンドって何抑えりゃ良いのよ?」とお悩みではないでしょうか。
当然です。情報社会ですから雑誌だけではなくネットにも様々なトレンドがいくつも転がっています。
その中からご自身で厳選するのは至難の技ですし、それを選別する段階で面倒ですよね?
ましてやファストファッションブランドが勢いを見せる昨今のファッション業界に於いて、ベーシックが一番なんだかんだ言っても着やすいし外れがないから安心してしまうのも無理はありません。

ご安心ください!そんなお悩みも解決して見せましょう!
筆者が毎日数種類のブランドを触り、それらを見てきているバイヤーだからこそ言い切れます!
ズバリ、キーワードは「再構築」なのです!!

1-1 リメイクではなくリビルド!考え抜かれた組み合わせの世界

 ほら、「再構築」?「リビルド」?よく分からないワードが出てきたとお思いではないですか?
けれどよく思い返してみてください。「リメイク」というワードは耳馴染みがないでしょうか。

そして、筆者と同世代の30代〜の方々にはリメイク・古着ブームという言葉が懐かしさすら感じられませんか。
平たく言ってしまえばどれも殆どニュアンスは相違ありません。
要するに読んで字の如く、「再度作り変える=再構築」という事なのです!

しかし、厳密な言葉の意味合いとしてはやや違ってきます

Remake:既存の物に手を加え新しいもののように見せる手法
つまり、基本的にリメイクの場合はベースが存在しそれに手を加えるので完成形は元の形に似た状態となります。

Rebuild:古いものを一度全てまたは一部解体しそれらを組み合わせて正規品のように改造する手法
即ちこちらはいくつかの異なる物が一度バラバラにされそれらを組み合わせることで新しいプロダクトを作り出す、つまり創造するので全く別の物になることも大いにあり得ます。

例えば、ボロボロのデニムパンツがあるとしましょう。
これにパッチワークで別の生地を継ぎ接ぎのように着けて新しいデニムパンツとして蘇らせたパンツがあるとしたら、これはリメイクパンツとなります。

しかし、このボロボロのデニムパンツを一度バラバラにしてしまい、それに別の何かを部分的に組み合わせて改めてパンツを縫い上げたとしたら、これはリビルドされたパンツ=再構築パンツとなります。

リメイクパンツ(JUNYA WATANABE) 出典(左):https://www.vogue.co.jp

再構築パンツ(VETEMENTS) 出典(右):https://spur.hpplus.jp 

再構築アイテムはリメイクの物とは異なり、アイテムを一度解体して作られるのでデザインの細部まで計算し尽くして作る必要があります。
素材同士の相性やバランスも大事になってくるので適当に継ぎ接ぎしているわけではなく考え抜かれたデザイナーのこだわりがあるわけです!

なるほどそれは分かった!じゃあそのアイテムを作っているブランドはどこ?
再構築っぽいものならなんでもカッコいいと言うわけでもないだろ?となりますよね。
そこで今若者を中心に話題となっているのがVETEMENTSというブランドです。

VETEMENT(ヴェトモン)Demna Gvasalia(デムナ・ヴァザリア*1)というグルジア出身のデザイナーが2014年にパリを拠点としてスタートさせたブランドで、その特徴はとにかくオーバーサイズのアイテムとストリートカルチャーをミックスしたスタイル、そして常にショーで一般人を起用するスタイルです。

これまでのファッションとは異なりどこまでもストリート、要するに体型なんかも気を使っているモデルみたいな人ではない一般人でも着た時のイメージがしやすいようにしたハイブランドです。
世界のファッショニスタやインフルエンサーを中心に瞬く間に人気を博し、現在では全世界でそのファンは多く存在します。
たった5年程度で一気に世界を席巻するブランドになったのは凄いことです!

このブランドの魅力の一つとなっているのが、デザイナー自身がかつて所属していたブランドで培った再構築アイテムです!
ストリートカルチャーをバックボーンとしているデザイナーらしく、リーバイスのヴィンテージやアルファボンバーなどを再構築して新しいシルエットのアイテムに変換しています。
現在は老舗メゾンの「BALENCIAGA」のディレクターとしても活躍し、2018年の秋冬コレクションではSTAONE ISLANDのヴィンテージジャケットからインスパイアし再構築したアイテムなども展開し近年の再構築ブームの立役者となったことは紛れもない事実です!

Demna Gvasalia 出典(左):https://i-d.vice.com

  BLENCIAGA 18AW COLLECTION 出典(右):https://hypebeast.com

筆者も職業柄このブランドを目にすることは多くありますが、デザインが確かに若い人向けなのが否めないかな?と思う物もちらほら…かなりオーバーサイズのパーカーやアウターなどが多いのでオーバー30にはやや着こなしが難しい印象を持ってしまうのも無理はないかもしれません。

しかし、このブランドを知っていて損はありません。
抑えるところは抑えておく!
そして、それを知っていて尚、大人の魅力を引き出すために敢えてそこには手を出さない余裕を見せられるようにしていきます!

え?敢えて手を出さないって言うならどのブランドを着ればいいの?早く教えて欲しい!

焦らずとも大丈夫です!男は余裕が重要です!
よく考えてみてください、せっかく再構築の手間暇かかったアイテムを手に入れるのなら若者がこぞって着用しているブランドやアイテムで手を打ってしまうのはどこか勿体なく感じますよね。

だからこそ、筆者は大人にこそ着て欲しい再構築アイテムに「アルチザン」と言う価値観を提案したいのです!

1-2 イケてる男は取り入れる!アルチザン系『職人』という価値観!

「リビルド」の次は「アルチザン」って横文字ばかりで意味がわからない!とここで諦めそうな貴方!!
ここで終わってしまってはただVETEMENTSを知っただけになってしまいます。ここからが重要なのです!

筆者はどれだけその再構築のアイテムの中から選りすぐりのイケてるアイテムをゲットするかを皆さんに提案したいのですから、その上でこのアルチザンという価値観は非常に大事な意味を持ってきます!

簡単に言ってしまうとArtisan(アルチザン)とはフランス語で職人という意味です。
つまり、職人が手仕事などで作った非常に数の少ない言うなれば一点物のアイテムを指します。

出典:https://gimon-sukkiri.jp/artisan/

そもそも再構築のアイテムは既存の洋服を解体して別のものとつなぎ合わせているわけですから、全く同じ色味や同じ質感で同一の物が出来上がることはほぼありません。
つまり大量生産型の服とは異なり既製服の中でも1点物に近い、または1点物のアイテムが存在するわけです。

そして筆者が提案したい「大人系再構築」の真髄はまさにここにあります!
再構築がトレンドとなった昨今では、ファストファッションですらそれに似せたアイテムを展開しています。
だったらそれでいいじゃないか!
いいえ、それこそトレンドに踊らされているのです。

手に入れたくても手に入らないから頑張ってゲットする。
人と少しだけ違う何かがあるから個性があってカッコいい。
筆者と同世代の人で服が好きだった経験を持つ貴方なら一度は体験したことがあるはずです。
その感性を思い出してみましょう!

ベーシックも勿論悪くはありませんし、筆者もファストファッションでプチプラしたりもしますが、そういったワードローブの中に一つこだわりの詰まったアイテムを組み合わせるだけで一気にオシャレ度が急上昇します!
ここまで来たらあとは選ぶだけです!

さあ、お好きなブランドはどれですか??

2 パパでバイヤー二足のわらじ!大人にこそ着てほしい再構築ブランドオススメ5選!

昔好きだったブランドはなんですか?
Comme des Garçons(コム・デ・ギャルソン)Yohji Yamamoto(ヨウジ・ヤマモト)Undercover(アンダーカバー)様々なブランドが浮かんで着るとは思いますが、90年代〜2000年前半に学生時代を過ごした年代にとってドメスティックブランドの存在は切っても切れないものでした。

アンダーカバーの68デニムやナンバーナインの2003年コレクション、ギャルソンのコブドレスなど日本人デザイナーの生み出す再構築アイテムは当時の若者を熱狂させ、リメイク・古着ブームという一つのムーブメントになったのは懐かしい思い出です!
そして21世紀の現在、その先代の作ったベースを昇華し新しい時代を切り開くブランドが国内にも多く存在します。
まずはそんな日本のブランドをご紹介いたしましょう!

2-1 ブーツ職人の一言で生まれたNEEDLS!日本発持続可能なエコブランド

古着でも新品でもない独特の空気感が漂うリビルド・バイ・ニードルズ店内

出典:https://www.vogue.co.jp

1988年に日本で創業したセレクトショップ「ネペンテス」のオリジナルラインとして、代表の清水慶三が日本やアメリカのネットワークを活用して発足したメンズアパレルブランド「NEEDLS」。
その中にはアメリカや日本の古着屋を30年以上にわたり回り続け、そこで手に入れた大量生産の古着を活用して、新たに「リビルド」することでこそ生み出すことができる再構築ラインが存在します。

90年代のアメカジヴィンテージブームの最中にいた皆様ならご存知の通り、当時の古着ブームはまさに凄まじいものがあり、特にアメカジは国内でも木村拓哉さんなどを中心に若者のファッションアイコンである著名人も多数着用するアイテムでした。

しかし21世紀の今となってはどこかダサいアイテムとなり、多くの古着屋では当時に大量生産されたアイテムが長年眠っているなんてこともしばしば。そこに目をつけ生まれたのが「Rebuild by NEEDLS」というブランドです!

ほら、いきなり「リビルド」が出てきました!実は多くの再構築ブランドが存在するのですがこのリビルドという言葉を好んで使っているのは珍しいのです。デザイナーの清水慶三はそれについて問われた際にこのように述べていました。

ワークブーツメーカーのWHITESを訪ねたとき、職人たちがワーカーたちによって長く履き込まれたブーツをひとつひとつ丁寧に修理しているのが印象的でした。職人に『これはREBUILDしているんです』と言われたのが腑に落ちたんですよね。リサイクルやリメイクよりも、特別な思い入れを感じたので

筆者がこのブランドをお勧めする最大の特徴は、まさにそこにあります!
ベースとなっているのはヴィンテージでもなければ貴重な素材でもなく大量生産された古着です。
ただの古着の継ぎ接ぎになんの魅力が?と思われるかもしれませんが、しかし!一度それらが解体され一つ一つを確かな技法で組み合わされるだけで1点物の価値を生み出しています。

リサイクルやリメイクよりもこだわりを持って作り込まれている。
また敢えてベースを大量生産品にフォーカスを当てる事で、消費社会に対しての環境に配慮した物作りと捨てない活動=サスティナビリティも兼ね備えているのです。
そんなエコなブランドの中でも特にバイヤーである筆者が紹介したいのが定番化さているフランネルシャツです。

7-Cuts Flannel Shirt      

出典:https://www.houyhnhnm.jp

こちらのアイテムは一見年齢を重ねるとついつい手堅く選びがちですが、そこはかとなくダサい親父のイメージを与えてしまう可能性大の定番アイテムチェックフランネルシャツ。
多くのブランドが多種多様な形で毎シーズン展開するいわば定番ピースであり、筆者も含めて一枚も持っていた記憶がないという人も居ないアイテムです!
魅力はやはり再構築されたからこそのイレギュラーな袖のアレンジや胸ポケットのバランス!

ダサい系パパの定番アイテムから一気にお洒落上級者のマストアイテムに大変身です!!

2-2 もうギャルソンチルドレンとは言わせない!ジャパンリビルド二ストsacaiとは

数年前に突如パリコレクションに彗星の如く現れ、瞬く間に最先端のファッショニスタたちを虜にしたブランドは、かつて「黒の衝撃」と言われ華やかなパリコレクションを黒一色に染め上げたComme des Garçons(コム・デ・ギャルソン)の川久保玲に師事した逸材でした。

日常の上に成り立つデザイン」をコンセプトに展開されるsacaiの魅力は、何と言っても元ニットデザイナーならではのニット衣料と異素材ミックスです。
日常で活躍する定番アイテムをたくみに解体して再構築したアイテムが特徴で、特に毎シーズンのコレクションでも多く見られるのが、メンズレディースライン共に異素材をミックスさせたリビルド!
嘗てはギャルソンチルドレンとして脚光を浴びたところも少なからずあったでしょうが、今ではその独特な世界観に世界中のファッショニスタたちが釘付けで2年ほど前から日本国内でも逆輸入ブランドとして人気が徐々に上がり始めています。

因みに筆者は10年ほど前からこのブランドには注目していましたが当時本当に着用している人の姿はほとんどなかったのを覚えています…
そんなsacaiで特にオススメしたいアイテムがジャケット!
中でもブランドの真骨頂とも言えるMA1は一枚持っているだけでぐっとアクセントになり、他のアイテムがベーシック且つシンプルであっても一気にオシャレに見せてくれる事間違いなしです!

sacsi 20SS Contrast Bomber MA-1 Jacket

定価:¥89,000- (サカイ03-6418-5977)

出典(右):https://oceans.tokyo.jp

こちらのアイテムはコレクションのランウェイにも登場した新作のボンバージャケット!
アクションプリーツやエマージェンシーカラーのオレンジを挿し色に袖部分を再構築しつつ、フロントジップも二重で取り付けるなどシルエットの幅を楽しむことが出来る秀逸なアイテム!
上のように王道のデニム×スウェットのコーディネートなどに一枚取り入れるだけでぐっとその味を引き出してくれますね!

更にサカイらしさを存分に楽しみたいという貴方にオススメなのがハイブリットアウターと呼ばれているレイヤードしているかのような、それでいて一枚仕立てとしてしっかりと成立しているギミック感満載の一着!
これこそデザイナー阿部千登勢の遊び心と技術の集大成とも言えるアイテムだと筆者は思っています!

男の着こなしには必須の王道アウター「ワーク」×「ミリタリー」を贅沢にも一枚にしたアイテムはデニムジャケットにMA-1のディテールや素材を解体し再構築した下のようなデザインが男心をくすぐります。
特にバックスタイルのプロポーションは計算され尽くしていて思わず振り返りたくなるほどに美しいのも魅力の一つ!
これを着て街を歩けばオシャレな若者からも振り返られること間違いなしです!

sacai 19SS COLLECTION

出典:https://otokomaeken.com

2-3 世界中からラブコール!READY MADEが生み出す男魂は軍モノにあり!!

メンズにとってミリタリーというものは何処と無くそそられてしまうテイストの一つです。
筆者もついついミリタリーテイストのカラーリングやアイテムに手を伸ばしてしまうのですが、正直デザインが定型化してしまっているのでそれこそ何を選べばカッコいいのかが分かりづらい!!

そんな世の男達に朗報です!
今、関西出身のデザイナー細川雄太が手がけるミリタリーを軸にした再構築ブランド「READY MADE」が国内外のファッションシーンを席巻しており、ミリタリーをオシャレに着られる時代がやってきました。
このブランドの何が面白いかと言うと、使用している素材は全て軍隊で使用していた物であること。
特にヴィンテージの軍物テントの生地をメインに使用して作り出されるアイテムの数々は、まさにリビルドと言わざるを得ない計算されたシルエットとディテール、そして軍物独特の風合いやプリントの配置が随所に見受けられ、これが無骨な男臭さを演出してくれます。

一見すればどれもがほぼ同じカラーで造られるため同じに見えますが、よくよく見ればプリント位置や色の濃淡、ウォッシュのかかり方などが異なる全て1点物のアイテム!
それなのに敢えてブランド名が「READY MADE=既製品」だなんてウィットに富むネーミングもデザイナーのセンスが伺えます!

デザイナー:細川雄太 

 出典:https://www.wwdjapan.com

 

2013年のブランド設立以後、発表した1型のバッグがアメリカのロサンゼルスにあるセレクトショップ「MAXFIELD=マックスフィールド」にて販売された事をきっかけに米国内で一気にその名が轟き人気となったこのブランドは、その後前述のsacai同様逆輸入的な形で国内でも人気が出始め、現在では手に入れることが困難なレアブランドとして中古市場でも高額で取引されています。

ミリタリー素材のみを使うことについてデザイナーの細川雄太曰く

ミリタリーアイテムを解体することで、反戦のメッセージを込めている。

との事。戦争や紛争の絶えない世界に対してのアンチテーゼの意味を込めて敢えて軍物の素材を使っていると言うバックグラウンドも含めた徹底的なこだわりが、世界中のセレブリティだけでなく、多くの男達を虜にしている一つの要因なのかもしれません!

また、このブランドの魅力は世界各地のデザイナー達をも虜にしています。
現在ではフランスの老舗メゾンLOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)のデザイナーも務め一躍時の人となっているOFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH(オフホワイト/ヴァージル・アブロー)2015年に発表したコラボバッグを皮切りにA BATHING APEfear of god、日本人デザイナーではYohji Yamamotoなど名だたるブランドとコラボアイテムを展開しているのも目が離せないポイントです。

左から)×Yohji Yamamoto / ×A BATHING APE / ×OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH

出典(左2枚):https://www.wwdjapan.com

        (右):https://www.wwdjapan.com

バイヤーである筆者も近年このブランドは目にすることも多く注目しているのですが、特にオススメしたいのがやはりブランドの礎ともなったバッグです!
小さな子供が居るパパにとっては両手が空いてくれるボディーバッグや多くの荷物を持ち運べる大型のトートバッグはあっても困らない、いやむしろ必需品です!

オシャレは小物からと言う言葉もあるくらいですし、ミリタリー色が強すぎるのはちょっと苦手かも…と言うパパにもこだわり抜かれたREDAY MADEの小物は即戦力になります!!自分が使ってみて検証済みです!!

WEST BAG: RE-CO-KH-00-00-53      

ROOMY BAG マルチパッチ付きミリタリートートバッグ

この様に国内だけでも旬な再構築ブランドは多数存在しており、そのどれもがそれぞれの特徴と味を出しているアイテムが多いのがお分りいただけたと思います!
では、次に世界にも目を向けてみましょう!
聞いたことある名前、でもイマイチよく知らない…そんなブランドに出会えます!

2-4 こんなアメカジ見たことない!Lauren家のサラブレットが造る再構築

ん?Lauren(ローレン)ってなんか聞いたことある様な…とふと思った貴方は勘が鋭い!
そうなんです、次にご紹介するブランドはおそらく日本人の男女問わず誰もがその名前を知っているブランドと密接に関係があります。

その名も「Greg Lauren」‼

ポロシャツの胸元に馬に跨ったジョッキーの刺繍が施されたアメカジの代表格。
国内でも根強い人気を持ちその服に袖を通したことがない人はよもや居ないのでは?と言うキングオブアメカジ!
もうお分かりですよね?
そうです、このブランドのデザイナーはアメリカを代表する有名デザイナー「Ralph Lauren(ラルフ・ローレン)」の甥っ子です。

ちょっと待て!!定番アメカジの帝王の甥っ子が再構築だなんて想像がつかない!とお思いの読者も多いかもしれません。
当然ですよね。筆者も初めこのブランドを知った時、名前に引っかかりはあったものの同じ血筋とは即座に繋がりませんでした。
何故って、アイテムを見ても叔父と甥で余りにも系統が違いすぎるから。

しかし、グレッグのアイテムを何点も見ていくと、やはりそこはかとなくアメリカンカジュアルに精通している部分は見受けることが出来ます。

出典:http://mensfashion-brand.com

画家としても活躍しているグレッグ・ローレンは「21世紀を生きる男達のためのワードローブ」をコンセプトに、2011年に自らの名を冠したブランドをスタートさせました。

クラシカルなカレッジスタイルをベースに、解体再構築とダメージ加工技術を巧みに駆使して生み出されるアイテムは、カジュアルなグランジ感とプレッピーの調和を実現し洋服でありながらどこかDIYの様な雰囲気を漂わせています。
そんなカジュアルなアイテムをラグジュアリーに見せるこだわりがテーラーリングとディテールの細部に感じられ、更にそれらの殆どがロサンゼルスの工房でハンドメイドされた1点物だと言うのですから、ワードローブに加えたくなるのも頷けます。

ヴィンテージのそれも上質なヴィンテージ衣料のみを解体して、それを1着1着ハンドクラフトで作り出してるわけですから、ファッションというよりもはやアートに近い存在のブランドといっても過言ではありません。
グレッグは、素材や手法に関係なくリビルドされたアイテムひとつひとつにソウルがあると言います。

ヴィンテージのアイテムそのものに歴史がある様に、着用する人の人生と共に歩んでいく様なワードローブを作っていきたいというコンセプトはファッションが多様化している現代に逆行した考えの様ですが、アメカジを支えてきた帝王の血をいくサラブレットだからこそ行き着いた境地かもしれませんね!

 誰かに似せるのではなく、自分自身がヒーローということに気づいてもらいたい。そんな洋服をこれからも作っていきたい

オススメしたいのはブランドのアイコニック的な特徴でもある斜めに切り返したフーディジャケットと、プレッピーなカレッジアイテムの2着です!

プレッピーなカレッジジャケット

ジーンズを逆さまにドッキングしたワークフードジャケット

出典(左): https://www.instagram.com

  出典(右):https://otokomaeken.com

筆者もそうですが、90年代〜2000年前半を青春と共に駆け抜けた読者にとってはアメカジも懐かしいところ。
20年近く経った今だからこそ、帝王の遺伝子を受け継いだ新しいアメカジの形を取り入れてみましょう!

2-5 歴史の礎はここから始まった!本家THE再構築「Maison Martin Margiela

ここまで「再構築」という言葉を難度も言い続け、聞かされ続けた読者の皆様にとっても耳にタコ!
もう流石に覚えたよ!となったでしょう。
最後にご紹介するのは今回のキーワードであった「再構築」をファッションの世界に持ち込み、先ほどまでにご紹介してきた全てのデザイナーに影響を少なからず与えた本家本元、再構築の神様のご紹介です。

そのデザイナーはベルギーの名門:アントワープ王立芸術アカデミーが黄金時代を迎えていた79年に卒業し、後に“アントワープの6人と呼ばれる様になります。(厳密には少し違うのですが、その話はまた機会がございましたら)
1980
年代にパリを震撼させた川久保玲のデザインに大きく影響を受け、その後パリの巨匠ジャン・ポール・ゴルチエに師事し、88年に自身のブランドを創設。
パリコレクションにてデビューしてから今に至るまで再構築という手法を大きく知らしめたクラフトマンとして全世界のデザイナーから崇められる存在です。

そして、世のファッショニスタは口を揃えてこう言います。

Martin Margielaはファションの到達点」

筆者がファッション業界にのめり込んだきっかけともなったブランドの一つでもあり、再構築ブランドを語る上でこのブランドを差し置いては語れないのが正直なところです。
再三にわたり再構築は1点物の価値があり、アルチザンと言う価値観を持ってと語ってきましたが、まさにそのアルチザンと言うファッション界での概念はこのマルジェラが生み出しました。

出典(左):https://dollar.jp.net/blog

  出典(右):https://www.modescape.com

Martin Margielaには13のラインがあり、各ラインによって意味合いがあります。
多くは既製服いわゆるプレタポルテというラインに振られる数字なのですが、00+10の二つのみは異なる形態を持っています。右の写真のこれ、偽物とかではなく本当にあるラインなのです!

この数字のラインは2008年にマルジェラ本人が表舞台から姿を消すまでの20年間展開された「アーティザナル」と呼ばれる再構築ラインであり、今でも熱狂的な世界中のファンが血眼になって探し回るほどの希少価値の高いアイテムです。
日本での中古相場でもかなり高額で取引されており、何より筆者も大好きで探すのですが出回りが少なく、手に入れるのは非常に困難なのが現実です。
今でも古着屋などに立ち寄った際には探しても見ますが、やはり見つけても高値なので簡単に手の届くものではありません。
1点物の魅力とその価値をまさに体現していると言っても過言はありませんね!

そんなマルジェラのアーティザナルラインは日常で活用する日用品や、本来は別の用途が与えられた衣類などを解体し、再構築して作り出されています。
下のニットワンピースは1991年の秋冬コレクションで発表されたアイテムなのですが、読者の皆さんは何からできているかお分かりになりますか?

1991AW COLLECTION 0

出典:https://dollar.jp.net/blog

実はこれ、ミリタリーの靴下からできているのです!靴下がどうやって一枚のニットセーターになるのかって?
想像がつかないところを実現してしまうから再構築の神様と呼ばれる所以!!
こんな感じのアイテムがいくつも20年間にわたり生み出されているのですから想像しただけで身震いしてしまいます。

マルジェラのアーカイブは再構築アイテムの最高峰のアイテムですから一枚は手に入れたいのが本音です。
ですが、前述したように高額な上に出回りが少ないため手にいれるのは困難を要します。

でも、ご心配は無用です!
もちろんアーティザナルのラインではなくともマルジェラの再構築の信念は既製ラインにも引き継がれています。
こちらなら出回りも多く手に入りやすいので、マルジェラのデザインを楽しみつつ古着であればさらに安価に手に入れることができます!

出典(左):https://otokomaeken.com

ご紹介するのは、スウェット2着分を大胆にドッキングしたマルジェラらしい1着。
遠くから見ても存在感抜群でありながら、ホワイト×グレーのカラーリングや洗練されたデザインがクリーンな印象を与え大人なスタイルにバシッとハマるのが特徴です。
またメゾンブランドならではのカジュアルアイテムをハイクラスなアイテムに見せるところもにくいです!

そして、筆者も長年愛用しているマルジェラの定番ライダースである通称「八の字ライダース」ジャケットも捨てがたいアイテムです。
フロントに大きくつけられた八の字のジップがシンプルなシングルライダースを一気にお洒落なアウターに変化させています。
通年通して使えるのもレザージャケットの魅力!
シープスキンとカウスキンの2パターンが存在するのでお好みを選んでみるのも良いのではないでしょうか!

まとめ

いかがだったでしょうか?一言に「再構築」と言っても、ブランドごとにその魅力は異なります。
それぞれの特徴を知っていただけたところで今週末は気になったブランドを見に街に足を運んでみてください!

ハイブランドは少し高いからなぁとまだ二の足を踏んでいるそこの貴方!
大丈夫、我々の時代とは違い、今は二次流通=いわゆるハイブランド古着のお店も数多く存在します。
古着ブーム真っ只中にいた我々にとっては古着を着ることなんて何の抵抗もないはずです!
ある意味ではそういう所に足を運ぶからこそ掘り出し物に出会えるチャンスが訪れます!

特にBRING心斎橋店では多くのバリエーションを取り揃えております!!

さあ、ご自身のワードローブに追加するブランドは決まりましたね!明日から「パパかっこいい!」と言わせちゃいましょう!!